2019/01/16-18に開催された「第三回 ロボデックス展」に参加してきた際の所感をまとめる。

<HP>
https://www.robodex.jp/ja-jp.html

<参加日時>
2019/01/17(木)

<会場全体の様子(第一回と比較して)>
二年前に第一回 ロボデックス展に参加したが、その頃と比べると以下のような違いがあると感じた。
• 工業用(アーム)ロボットロボット / モバイルロボット / ウェアラブル系ロボット / その他ロボットの展示比重変化
⇒第一回:工業用ロボットの展示が半数以上を占めていた
⇒第三回:上記比率が均等化され、特にモバイルロボット系の展示が明らかに増えた(逆に大型の工業系ロボは『スマート工場EXPO』に移動したものとみられる)
• 展示物に対する具体的なソリューション提供の提示
⇒第一回:モバイルロボットやその他ロボットについて、前回は展示はあれどコンセプトのみ / 実際のサービス提供・事業化までは至らないものが多いと感じていた
⇒第三回:企業系ブースで展示されているロボットはそれぞれ明確なソリューションを提供しているところが多い
     ロボットが工業用以外でも浸透化し、企業が注力して積極的に事業化を進めている(模索している)姿勢の現れだと考えます
• 説明員の変化(あくまで印象)
⇒第一回:技術職が直接お客さんに説明することが結構多かった印象
     (必要があれば営業が介入してくる)
⇒第三回:営業の方が大まかな仕様など含め、実際に導入する際の具体的な話を交えながら話す印象
     (必要があれば技術職が適時説明してくれる印象)

<調査結果・個別展示で気になった展示一覧>
○調査
1. dSPACE(RTMaps):inロボデックス展
・ブースではミドルウェアの1つであるRTMapsを活用した製品を紹介
・RTMaps自体は、GUIベースで各種センサのI/O設定やセンサデータの処理ができるミドルウェア(自動車領域でよく活用されている)
・自社でも各種I/Fをまとめた製品を出している
 ⇒https://www.dspace.com/ja/jpn/home/products/hw/mic...
 ⇒ただし単なるI/F機器としてはかなり高価(VEZEL HYBRID買える程度)
・RTMaps自体の使い勝手は、正直ROSと比較してどちらも長所短所ありそうな雰囲気
 ⇒ROSと接続するためのノードも準備されているが、基本ROSのTopicへ変換している程度の機能
 ⇒RTMaps自体のLinux上での安定性が不安

2. GROUND(RaaS P/F):inスマート工場EXPO
・ブースでは会場を工場内と見立てて、1台のロボットがひたすら同じルートを巡回し続けるデモを実施していた
・この会社自体はロボットを作るというよりは、工場などの倉庫内などで活用できるシステムやソリューションを提供している会社という色が強い

3. Velodyne LiDAR:in自動運転EXPO
・Lidarの新製品として以下が展示されていた
 >ALPHA PUCK(VLS-128)
 >ULTRA PUCK(VLP-32c)
 >PUCK(VLP-16)
 上記3点は今までのLiDAR形状。
 上から順に高性能で、現状最高分解能は128bitまで来ている。

・いつものLiDARに加え、Velodyne社として初の箱型LiDARも展示
 >Velarray
 実際に動作する様子も見せてもらった。
 視野角:120度 / 分解能:32bit(と言っていたはず)
 箱型の宿命か、視野角の端になるほどに分解能が落ちている(1つのレイヤー線が中央より太くなる)様子が見て取れた
 Velarrayに関してはデモ機はあるものの、発売日などは未定とのこと

・実際に動作するものはまだ開発中らしいが、360度計測できるLiDARも開発中とのこと
 >VelaDome
 ただしこれに関してはまだ情報が乏しく、本当に発売されるかどうかも未定とのこと。
 (詳しい仕様なども未確定のようで教えてもらえなかった)

○気になった展示
1. 株式会社Doog(THOUZER):inロボデックス展
・人や移動ロボットに追従することに特化したロボット
・ロボット下部にLiDARがついており、電源がOnされた時にロボットの一番近くにある物体を検知して、その検知した物体に追従するような動きをする
・構造や仕組みは非常に単純だが、ライントレースもできるということで工場内であれば謳い文句どおり「使える」ロボットだと思う
※ただし現状だと狭い空間での追従は限界がありそう(動画では細かい動きは結局人がやってるし…)

2. クラボウ技術研究所(KURASENSE):inロボデックス展
・柔軟物 / ケーブル認識に特化した3Dビジョン
・シャツの折りたたみや針への糸通しを実演していた様子(見に行った時は休止中)
・昨年の動画だが、第二回ロボデックスの際の展示が動画で公開されている
・展示していたセンサーは、上記のような柔軟物や繊細な作業を必要とする作業に対して有用。
・話を聞くと、現状実際のビジネスとして展開する方向性は模索しているとの事だった。

○個人的趣味
1. bot3(Table Monster):inロボデックス展
・テーブルの上や床で動く、小型のテーブル型ロボット
・小型ながらARMのCPUが2つ(移動用とカメラセンシング用)やワイドカメラ、ジャイロセンサーなどを搭載
・カメラで天井をセンシングすることでVisualSLAMを実行できる
・ガッツリ広い空間で動かすには小さすぎる気がするが、食卓のテーブル上でウゴウゴ動いている様子はなかなか面白い
・が、「じゃあ実際に何に使えるの?」というところがまだ考えられていない様子
・提供できるサービスを明確にできれば、こんな小さなロボットでも収益は出せる気がする

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